いよいよアニマルトラッキング
アニマルトラッキングというと、動物の足跡などを探して静かに森や林を歩く催しを想像していたが、実は全然違った。足跡などを観察しながら、皆で大声を出して兎を追い立てて、猟師が待ち構えている方に追い込む、そういうトラッキングだった。上手くいけば、採れたての兎を食すことができる。さて、結果はいかに?
マイナス5度というのは、まぁフツーの気温らしい。しかし、雪の量は例年より遥かに多く、とにかく回り中雪の壁だらけ。車に便乗して、猟友会のまたぎ*1のおじさん達との待ち合わせに向かう。車を降りた場所から丘を一つ越えた場所までは長靴で歩く。ずぼずぼはまって非常に歩きづらい。腰まではまったりすることも。
マイナス5度。ちらちら粉雪が降る中を、長靴はいてさぁ出発。
おじさんと2人乗りまたは3人のりで、山の端の落ちそうな場所をスノーモービルでぶっ飛ばす。「ひゃー落ちーるー」と叫びながら抱きつきながら林の広場に。
スノーモービルで林に向かう。
かんじきは魔法のようだ。本当に沈まず歩ける。「徐行」という標識が埋まっている場所までダッシュ!楽しーい。
さぁ、かんじきを履こう。おう!歩きやすい!!
「まきがり」とは「兎狩り」のこと。10人ずつの班に分かれる。私は1班。10人が横1列にばらけて、それぞれ「ほほーい」と腹の底から叫びながらずいずい進む。見渡す限り白地に木の風景なので方向は分からないし、真っ直ぐ進めないので、だんだん皆ばらけてしまい、遭難しそうになったり。かんじきを履いていても、膝くらいまでは雪に埋まるので、相当な運動量だ。掛け声もだんだんか細くなってしまう。
「まきがり」開始。
締め方なども習ってしまった。
所々で、兎の足跡や寝床を観察。習性をいろいろ教わる。
待ち構えていたまたぎのおじさんには「皆へっだぐそだから、逃げちまっだよ。あははは」と笑われる。各自、枯木を担いで林から出る。
結局、逃げた兎の足跡を拝んだだけで、うさぎは見られず。
広場を均してくださっているスノーモービルの後ろにそりがついている。乗せてくださーい、と乗り込む。ちょっとガソリン臭いけど、すごく楽しい。きゃーきゃーはしゃいでしまった。
スノーモービル引きのそりに乗る。
雪でテーブルなども作ってくださるが、全体的に至れり尽せりであまり何もすることがない。おやつに貰ったマカデミアナッツチョコを食べていたら、また仮歯が取れてしまった。下だから、ほっといても別にいいや。食べ難いけど。
焚き火に枯木をくべたり、ちょこっと手伝い。
丘の林の、木の合間合間を縫ってかんじきで歩いて道を作り、みんなでそり遊び。はじめは道もがたがただし滑らかでないので、あちこち脱線したり途中で止まっていたりしていたが、次第に最後までびゅーんと飛ばせるようになる。
ビニール袋でそり遊び。
雪のテーブルに雪の椅子。皆で並んですわり、猪汁をがつがつ食べる。ほかほかで美味しい。猪の固まりも柔らかくてほくほく。おかわりをして、骨付き肉をゲット。幸せ〜。
雪のテーブルで、猪汁を堪能。
かんじきをはいていると転ばないのだが、長靴だと転びまくり。集団でごろごろ転がりながら熊グッズを獲得。熊グッズには、「牙」、「下あご」、「毛皮付き爪」の3種類があった。私がいただいたのは毛皮付き爪。肉球もついている。本物なので、ものすごく獣臭い! 素敵すぎる。夢に見そうで怖いからいらない…という人から下あごまでも頂戴してしまった。わーい。
50m走で熊グッズ獲得合戦。
帰りはちょっと慣れたのか、笑いながらしがみつく。
スノーモービルで帰還。
楽しかったかんじき遊びも、あっという間に終わってしまった。もう帰るのか。ちょっとしょぼーん。
レストランで焼きたてのガーリックパン、クッキーなどをご馳走になる。
パパへのお土産の骨酒用岩魚も買ったし、あとは飲んで寝るだけ。電車が出る前から地ビール飲んで、みんなで宴会。
16:22 浅草行き快速に乗る。
夕飯はキムチ鍋だったらしい。残りの汁と白菜山盛りでおじやを作って腹ごしらえ。ああ楽しかったなぁ。パパ、どうもありがとう。来月も福岡・山口に行くので、よろしくね。
21:30 帰宅。
*1:有害駆除のための猟が主のようです。熊もですが、兎もリンゴの芽などを食べてしまうらしく、有害鳥獣指定されているようです。